CARMODELS-HOMEPAGE
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Since 2012/9/27
製作記復活第一弾は、今マイブームのホンダのカラーサンプルで行きたいと思います。 製作記開始にあたり、まずはお得意のYahooオークションにてネタの物色を開始。 するとインサイトのカラーサンプルが同出品者が大量に出しているのを発見。 しかも価格も即決価格!3台まとめてお買い上げ致しました(笑) @1000円×3+送料で4000円以内くらいで確保できました。

・・・汚い作業部屋が映り込んでいますがキニシナイ(笑)


3台の中から改造するなら派手目の色!ということで「ミラノレッド」をチョイスすることにしました。 まぁリペイント前提なので何色をベースにしても良いんですが・・・(笑) まずは専用クリアケースから取り出してみました。写真ではビっとした赤の様に見えますが、実物は結構くすんだ様な赤です。 多分下地塗装をせずにいきなり赤を吹いてしまったせいでしょう・・・。 造型はメーカー純正だけあって、良好だと思います。少なくともインサイト意外には見えません(笑)


細部を見て行きましょう。

まずはタイヤとホイール。いきなり違和感アリ(笑) タイヤが変な風に変形してしまっています・・・。 最初からこうなのか、はたまたディーラーで展示されている時にこうなってしまったのかは分かりませんが・・・。

まぁ今回は改造が前提なので純正ホイールとタイヤは使いません。車高もペッタペタに落としてやりましょう(笑)


続いて側面。
写真では色が飛んでしまっていますが、実物は結構色ムラが出ている部分です。 赤がところどころくすんでしまっています。 赤を塗装する際、下地にピンクを吹かず、更に厚塗りした時に出易い現象に似ています。 下地塗装をせずにはのまま赤を吹いちゃったからなんだろうなぁ・・・。


続いてルーフ。
パっと見で分かる程のクレーターが2箇所も出てる・・・。 塗装時のものなのか、はたまたプラ自体がヒケているのか・・・。 何にしてもリペイント前提なら問題ありません(笑)


続いてリア。
トランクのモールドの部分を中心にかなり吹き漏らしがあります。 つまりは色が乗っかっていない状態です。 量産品ミニカーではよくあることですが、流石にモデラーとてしは許せないなぁ・・・。 これもリペイント前提なら何も問題はありません。


ぐるっと戻って来てフロント。
プラモデル同様のパーティングラインがあるワケですが、こんな目立つところにビシっと入っちゃっています。 これもモデラーとてしは許せませんねぇ(笑) リペイントのついでにしっかりと消してやるとしましょう。

ヘッドライトはクリアパーツとメッキパーツでしっかりパーツ化されており、再限度も上々です。 ヘタなプラキットよりも良く出来ているのでは?と思ってしまうくらいです。


最後にフロントのアップ。
ガンメタのノーズ先端部分の下は実車は黒塗装されているのですが、カラーサンプルではボディーカラーの赤が出ちゃっています。 下のグリルはご丁寧に塗り分けしてあるのに・・・(笑) ここもリペイントの際にはしっかりと塗り直してやるとしましょう。

なお、ホンダのマークはどうやら黒いプラパーツの上に厚手のメタルインレットが貼ってある様です。 質感はバツグンなのですが、仕上げが雑で損をしてしまっています・・・。 リメイクの際には是非この点も修正を加えてやりたいと思います。


で・・・色々と悩んだのですが、ミラノレッドは完成後の比較対象として残し、3台の中で一番ビミョーな「プレミアムディープバイオレットパール」の個体をベースに改造することにしました。
紺の様な紫の様な不思議な色です。


ではでは早速解体開始!

ボディーとシャーシは裏に3本のネジで固定されているので、ドライバーをぐりぐり回してネジを外します。 ネジが外れるとパカっと分離します。 後部にはトイっぽさ全開のゼンマイが鎮座しておられます(笑)


このゼンマイの外し方が結構厄介でして・・・。
まずはホイールからタイヤを外します。ホイールのスポーク部分はインナーホイールに凸ピンで固定されているので、凸ピンを押し上げて外します。 ここまでは簡単に分解できるのですが、インナーホイールとゼンマイがなかなか強固に嵌り込んでいて、手で回した程度では外れません・・・。 まぁ再利用する部品でもないので、インナーホイールをニッパーでザクザクと切り刻んでゼンマイが外せる様にしてやりましょう・・・。 フロントも同様にシャフトとインナーホイールがくっついているので、こちらも刻んでシャフトをシャーシから外しておきます。


続いてボディー周り。
ボディー側のパーツはヘッドライトがネジで固定されている以外は、基本的にはプラパーツを焼き止めにて固定してあります。 中華産量産ミニカーではよく利用されている技法ですよね。 焼き止めはニッパーで頭を切り飛ばしたり、+ドライバーの頭でグリグリと押してやると割と簡単にパーツを外すことができます。 ちょっと焼き止めがキツいところはリューターを使って削ってやると良いと思います。


ということでザザザっと分解してみました。
ここまでの所要時間約10分。
こうなればあとはプラモを組むのと同じ感覚ですよね。

分解したパーツはジップの付いた小袋に入れて保管しておくと便利です。 レジンキットなんかを買うとパーツの小分けに使われている小袋ですね。 一昔前では、東急ハンズの様なところまで出掛けないと買えませんでしたが、最近ではホームセンターや100均でも売っていますからね。


さて、お待ちかね(?)のシンナー風呂です。 と言っても模型用のシンナーは使用しません。 前作のインサイトのギャラリーコメントにも書きましたが、カラーサンプルは実車と同じ塗料、クリアはウレタンクリアを吹いてコートされています。 模型用のシンナーでも剥離はできますが、長時間浸す必要があるため、シンナー風呂にしてしまうと、浸している間にボディーが溶け出してしまう危険性があります。 事実、前作インサイトは完全に塗料が落ちた時にはボディーが溶け出し、軽く触るだけで指紋が付く状態でした。急いでドライブースに突っ込んでリカバしましたが・・・。


シンナーの代わりには、実車の燃料タンクの水抜き剤を使用します。 ホームセンターなどで1本200円程度で売られています。 食品保存用のジップロックにボディーを入れ、水抜き剤をボトルの半分くらいドブドブっと入れてジップを閉じます。 シンナー風呂の時は袋ごとシャバシャバしますが、水抜き剤は速攻性はないので、ゆっくりと時間を掛けて浸してやると良いと思います。 模型製作で急ぎは禁物です。焦らずゆっくりと行きましょう。 とりあえず一晩~丸1日程度浸して様子を見てみるとしましょう。 たまに袋をシャバシャバしてやりましょう。


~翌日~

水抜き剤風呂に一晩浸しました。 ジップロックから作業用の廃洗面器に中身をザバっと出してみました。


表面をクローズアップ。
ウレタン塗装膜が水抜き剤効果でブクブクになっています。 これは期待できそうです。


歯ブラシでゴシゴシとやってみました。 ウレタン塗装膜はフニャフニャと剥がれハナクソの様になりました(笑) ウレタンクリアは剥がれた様ですが、本塗装膜までは水抜き剤が到達していない様です。


本塗装はどうやらウレタンではなくラッカーっぽい様子。 であれば模型用のシンナーでシャバシャバするば落ちるかも・・・。 と思い大き目のジップロックにボディーとシンナーを入れてシャバシャバ。 みるみる色が落ちて行きました。所要時間約30秒(笑) これなら大丈夫じゃない??


ぎゃぁぁぁぁぁあああああ


シンナー風呂でのシャバシャバ約30秒、シンナーに浸してから約1~2分のことなのに・・・。 前作インサイトと全く同じ状況になってしまいました・・・。 ボディーが溶け出し、触った部分が溶けてプラに指紋が付いてしまう状態・・・あわわわわ・・・。


今回の敗因・・・
  1. カラーサンプル自体のプラ材質が良くない?
  2. 水抜き剤と模型用をシンナーを併用したから?
  3. 急ぎ過ぎた?
何にしてもこりゃ失敗です(笑) まずはドライブースに突っ込んでしっかり乾燥させて考えます・・・。


こちらは完全なる成功例。
同カラーサンプルのインスパイアですが、全て水抜き剤風呂で剥離をしたものです。 時間と手間は掛かりますが、キレイに剥離できています。


クローズアップ。
水抜き剤に入っている表面活性剤のお陰なのか妙にボディーがテカテカしています。 本来であればこうならないといけなかったのに・・・。 軽い気持ちでシンナー風呂を併用したのがマズかったですね・・・。 シンナー風呂をするとこうなる・・・的な失敗例として皆さんはくれぐれも真似をされない様に・・・(笑)

・・・と言うことで、製作作業はリカバ作業からスタートして行きます(笑)


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