ボディーが絶賛乾燥中ですので、内装の作業を進めたいと思います。
まずはサクサクっとキットのパーツで仮組みをしてみました。
そのままサクっと作ったらあっという間に完成ですが・・・。
今回は過去V35スカクーを作った際にやってみたかったこと、「左ハンドル化」に挑戦です。
インパネの形状が比較的左右反転し易そうな形状をしているので、これならサクっとダリハン化もできるのでは?と期待しています。
インパネ周りのクローズアップ。
いろいろと形状を記憶して置いて下さい(笑)
実車の写真。
はい、いろいろ違います(笑)
キットを元に比較して解析すると・・・
①ペダルがない!
②時計がない!(グレードによる)
③インパネ下部が再現されていない!
④シートの形状が違う!
⑤サイドブレーキがない!
⑥コンソール周りの再現がショボい!
これら事項はキットが発売になった当時にもかなり各所サイトで話題とされ、皆さん資料と格闘しながら修正をされていたのを覚えています。
私も作成当時にインパネ下部とコンソール周辺だけはプラ板で適当にでっちあげておきました。
今見ると実にガタガタな仕上がりですが・・・(笑)
キットが発売されたのが2003年、そして今年は2013年。10年の技術進化でどこまで再現できるか!(笑)
まずはメインのダリハン化から。
まずはメーター周りから先にカットをしました。
カットはエッチングソーとBMCタガネを併用し、直線部分はエッチングソーで、曲線部はエッチングソーでアシを付けておき、BMCタガネで貫通させました。
切り離したメーター側のカットラインをマスキングテープにトレースし、グローブボックス側に貼り、そのラインを目印に切り離しをしました。
それらをホイっと入れ替えれば・・・はい完成(笑)
と言っても隙間を埋めたり段差を消したりという調整はかなり必要です。
実はここからが大変だったりするワケですが・・・(笑)
何時間格闘したか記憶にないですが、とりあえず全体的な調整は完了。
モールドはペーパーでガシガシ削って調整するウチに消えたり消えかけたりしてしまったので、BMCタガネで彫り直しました。
インパネセンターにある時計はアルミパイプをブチュっと潰した物を差し込んでおきました。
キズの状況を確認する為にサフを吹きつつ、インパネ下部の丸みのある部分やら何やらをプラ板でチャキチャキと作りました。
もう普通に作らせてくれ・・・と言いたくなりましたが、こういうところが作り手の「個性」の出し所(笑)
忍耐で作業を進めました(笑)
シートは形状が比較的近いZ33から流用することにしました。
ブツはタミヤのZ33ですが、何やら見ていたらV35に流用できそうなパーツが沢山付いていました(笑)
本当はMINTY_Zを作る為に買っておいたのですが・・・MINTY_Gのドナーになって頂きましょう(笑)
当然厳密に言えば形状等は全然違いますが、実車界ではV35にスポーティー感を求め、Z33のシートを移植したという事例も沢山ある様です。
そんな事例に則ってオーナーが交換したんだよ?・・・という適当な妄想設定にしておきます(笑)
・・・ということでいきなりカタチになっております(笑)
タミヤのZ33のパーツが本当に色々と使えました。
まずはペダル。インパネと一緒に形成されているものが切り出してV35のインパネ側に貼り付けました。
続いてコンソールとサイドブレーキ。コンソールはZ33のフロアから切り出した物を、サイドブレーキはそのまま流用しています。
シフトブーツもZ33からの流用品です。
今後もワイパー等の小物も色々と使えそうな予感です。
V35を作る為にはタミヤのZ33の黒ランナー(Aパーツ)を1枚用意しておくと良いのかもしれません(笑)
反対側のアングルから。
10年前の作例よりは清潔感が出せたかな?と自己満足(笑)
これでやっと塗装作業に入れそうです。
なおシフトノブは水色の泡シフトノブ(笑)、ハンドルは「ナルディ・クラシック」に変更する予定なのですが、
ナルディクラシックでどのキットに入ってましたっけ・・・。どこかで見たけど忘れてしまいました・・・。
続いてこれまた重要な小物、ナンバープレートの製作です。
ネットで拾った画像を元に、画像編集ソフトでデータの作成をします。
私はいつも仕事で使い慣れているFireworksというソフトでデータの作成をしています。
元はMacromedia社の製品でしたが、今はAdobe社の製品として現役です。
感覚としてはPhotoshopとIllustratorを足して2で割った感じです。
元はWeb製作支援ツールとして開発されたものですが、デカール製作の役にもたっております(笑)
データが完成したところで、老体MD4000J(+印刷専用 Windows98!!)にムチ打って印刷をしました。
1枚目が擦れて印刷されてしまったので、予備でもう1枚印刷しておきました。
印刷したデカールは印刷面が非常に弱いので、保護の為に必ずマイクロスケールの「リキッドフィルムデカール」を筆塗りしておきます。
コイツとアルプスMDが無ければ自作デカールは無理だ・・・。
最近ではインクジェットプリンタで印刷できる「ミラクルデカール」なんてのもありましたが、色々と問題も多いそうな。
MDシリーズの実機販売は終了してしましたが、インクの生産だけはまだまだ頑張って続けてもらいたいものです。
アルプス電気万歳!(笑)
続いてデカール貼り。
ナンバープレートはアオシマのアルミナンバープレートです。
族車系キットやパーツセットなどに入っている物ですが、最近は別売りのナンバープレートセットしても発売されましたね。
このナンバーは本当にスグレモノでして、最近はコレばっかし使っています。
メタルプライマー→白サフ→ホワイトで塗装した物にデカールを貼りました。
デカールはサイズを少し小さく作っているので、足りない部分は乾燥後に黒の塗料を筆塗りでタッチアップしてやればOKです。
しかしニュージャージー州のナンバーのグラデ印刷が結構キレイに出たのには驚いたなぁ・・・(笑)
色々な車種に使うことを考えて量産しておきました。
一晩乾燥させてからザザザっとクリアを吹いておきました。
次回内装塗装&組立 or 研ぎ出しから作業再開です。
~本日の余談~
今回はV35スカクーのキットの生産時期を見分けるポイントです。
キットの説明書は、初版、最近の現行品共に「2003.11」と記載されています。
その昔はここに記載されている年月を見ることで、いつの生産品かということを確認することができたのですが、
最近の再販ロットに関してはここの日付を更新するのを忘れたまま印刷をしてしまっている様です(笑)
で、V35に限った点で言えばシャーシが形成されているAパーツのランナーが白形成が初版ロット、黒形成されているものが後の再販ロットということになる様です。
全国展開をしていた某中古キット販売店的に言えば、「初版は金型の状態が最も良いから価値がある」と言いますが、このキットに限っては全く関係無いと思います(笑)
特にフジミのキットは初期ロットがミス多発で、現行品の方が改良版なんていう話もかなりありますし(笑)
なお1点気になっていて解決できていない部分があるのですが、もしお手持ちのスカクーのキットのAパーツ形成が白い初版ロットのキットをお持ちの方はご確認ください。
ボディーのフロント側のシャーシとの受口の部分ですが、今回作成をしている再販ロットでは、赤線の様に端が斜めにカットされています。
しかし、私の記憶では、初版ロットは黄線の様に角がビシっと立っていた記憶があるんです。
発売当時、この部分が干渉してバンパーが上向きに取り付いてしまう・・・というのが話題になって記憶があるのですが、
自分の作例では削ってしまってあり、元がどうだったのか確認ができません。どうなんでしょ??
ちなみに角ばっていた場合は、後に発売されたインパルやニスモの仕様のバンパー取付に合わせて金型を改修していると思われます。
作るにあたっては全く無意味な話で、改修版の方が作り易いに決まっているのですが、そんな事実もまた面白いところですよね(笑)
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